【日本語教師】初めての授業を振り返るときに考えるべき3つのこと

日本語教育

国内外で日本語教師を8年経験し、現在は日本語学校から営業職に転職しつつ、プライベートレッスンを継続しています。

日々の授業お疲れ様です。
今月から初授業という方も多いのではないでしょうか。
初授業はとにかく準備でも、授業中でも、たくさん汗をかいたと思います。
私もはじめての授業のことはよく覚えています。
さて、今日の記事は授業を振り返るときに考えるべき3つのことというテーマです。
この記事を読めば、授業を振り返る視点が身につき、
継続的に授業を改善することができます。
明日も授業があるよという方は、週末にお読みください。
 

1. できたことを確認する

まず、一点目はできたことを確認することです。
 
人間はどうしても上手くいかないことに目が行きがちです。
初めの授業はうまくいくわけがありません。
私も散々だったと記憶しています。
 
そのなかでも一つはできたこともあるはず!
たとえば、
•学習者の名前を覚えられた
•準備したことがきちんと最後までできた
•学習者の笑顔が見られた
•今学期の目標を確認できた
 
など自分にとって些細なことでも大丈夫です。
そうやって一つ一つ、できたことを確認していくことで、
徐々に自信がつき、その自信は授業での落ち着いた雰囲気作りにもつながります。
ぜひ、今日何か一つできたことはないかという点で授業を振り返りましょう。
 
 

2. 改善点を一つに絞る

次に、考えるべきポイントは、「改善点を一つに絞ること」です。
改善点はあげればキリがないので、一つに絞りましょう。
 
私の場合、先輩の先生から以下の点を指摘されました。
・テンポが悪い
・声の抑揚が単調
・学習者の練習時間が確保できていない
・板書が見づらい
・説明で学習者がわからない語彙を使っている
 
など改善ポイントが多々ありました。
 
ここを同時に全てのポイントを直すことは正直言って不可能です。
今の自分にとってどれが一番改善しやすいか、
どれを改善すると授業がよくなる確率が高いかを考えて、
取捨選択する勇気が必要でしょう。
 
日本語教師をしている方は真面目で、完璧主義に近い考えのお持ちの方が多いので、
ここは本当に難しいポイントです。
先輩の先生にも「直近3ヶ月は、テンポをよくすることの改善に集中したいです」と
自分がどのポイントに注力しているか、明確に示すことで、もらえるアドバイスも変わります。
一つずつ改善するのは大変ですが、
地道に積み重ねていきましょう。
 
 

3. 準備時間をどう削るか

最後に見直すべきポイントは、「準備時間をどう削るか」です。
一回授業をしてみると、授業準備にかけた時間に対する効果がイメージできたはずです。
かけるべきところに時間をかけ、
不要なところは削るという視点で準備時間を振り返りたいものです。
 
「導入はもっと丁寧にしたほうがいいな」
「説明はもっとシンプルにして写真は使わなくてもいいな」
「この文型導入の時の写真はもっと場面がわかるように吟味したほうがいいな
「例文をもっと集めたほうがいいな」
など、授業をやってみて、どこに準備時間を割くべきか、分析するのです。
以前の記事で、準備時間を削る方法というテーマで紹介しましたが、
個人的には、
例文や組み立てを考える時間と、視覚教材(Power Point)を作る時間は分けたほうがいいと思っています。
 
いつ、どこで、準備するのが効率的なのか、
も準備をする上で大切な要素なので、ぜひ振り返ってみてください。
 
今日は初めての授業を終えて振り返るべき3つのこと
というテーマで書きました。
 
最後までお付き合いくださりありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました