【日本語教師】時事作文クラスの作り方②

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みなさん、こんにちは。

日本語学校から転職して、営業職をしているchailandです。
このブログでは、日本語教師のお役立ちポイントを紹介しています。

今日のテーマは【日本語教師】時事作文クラスの作り方②

前回の記事では、作文クラスの前提について書きました。

【日本語教師】時事作文クラスの作り方①
みなさん、こんにちは。 日本語学校から転職して、営業職をしているchailandです。 このブログでは、日本語教...

今回は具体的な授業の構成について書きたいと思います。

この記事を読めば、時事的なテーマを使った作文クラスを

どう組み立てればいいかわかるようになります。

教科書の指定はなく、作文の授業をする先生はぜひ最後まで読んでみてください。

 

授業の構成

教科書がない作文クラスで厄介なのが

授業の構成も自分でしっかりと考えなければいけないところです。

  1. テーマ導入
  2. 語彙導入
  3. 指定文系の場面導入
  4. 否定文型の会話練習や例文作成
  5. 発表
  6. フィードバック

がオーソドックスな形になるかと思います。

授業準備としては発表でどんなことをさせるかを先にイメージしておいて、

そこから必要な語彙や文型を導入していく形にすると準備がしやすいかと思います。

 

例えば相手の意見を踏まえつつ自分の意見を伝える書き方を教えたい場合は、

・どんなテーマにしようか

・どんな書き方を導入するか、

・どんな語彙を使わせるか

をイメージします。

以前、【週休3日制】についてのテーマを扱ったことがあります。

賛成か反対の意見を理由を添えて述べる構成だったので、

シンプルでやりやすかったのを覚えています。

順番にそれぞれのフェーズで気をつけるポイントを解説します。

 

語彙

語彙導入は多くても、7、8語彙程度に留めましょう。

あまりにも多すぎると、語彙の授業になってしまいます。

また一度たくさん覚えられるわけではありません。

語彙を減らすポイントとしては、記事などの資料を使う場合、

資料の語彙をレベルに合わせてリライトするなどの方法が考えられます。

 

文型導入

次に指定文型の場面導入です。

どんな場面でその文型を使って書くかを示します。

例えば、EJUなどでは自分の意見を書く問題が多く出題されています。

そこで、反対意見を認めつつ、自分の意見を書く言い方を練習するとします。

仮に

週休3日制1日あたりの労働時間を10時間にすべきだ

 

 

という意見があったとします。

これに対して反対意見や理由を述べさせるなど考えられます。

 

その時にどのように書くか一度学生に考えさせ、こちらが導入したい文型を指定しましょう。

「確かに…ですが、…だと思います。」などの言い方を導入します。

練習法としては以下の例文に穴埋めするなど、会話文で導入するなど様々な方法があります。

例:

①日本の果物は確かにおいしいですが、____________

②たなか先生は確かに厳しいですが、___________

③日本の経済は確かに悪くなっているが、____________

④山田さんは_____________、毎日運動しているので健康的だ。

⑤あの学生は________________、家で勉強しているので成績が良い

 

この導入のときは、このフレーズだけを何度も練習して、接続等のミスを修正しておきましょう。

発表、フィードバック

次に発表ですが、最もオーソドックスな発表方法は1文作文です。

板書してもらってもいいし、ペアを作り隣同士お互いの作文を見合うなどしても面白いです。

そしてフィードバックでは

日本語そのものと、意見の内容についてフィードバックをすると良いでしょう。

ここまできてようやく大きなテーマについて正しい日本語を書くことができるので、1番最初のテーマに戻ってくることができます。

大枠のテーマを導入して、必要な練習をさせてから戻ってくるとスムーズに活動が進められるでしょう。

テーマ選びでは、FNNプライム、AbemaTVをよく使っていました。

また作文の添削について気をつけていたポイントを紹介したいと思います。

 

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

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