授業がうまくいかないときのチェックポイント3選

日本語教育
いつも授業お疲れ様です。
10月から日本語教師デビューされたというニュースを聞いて嬉しい限りです。
ただ、実際に現場に立ってみて、

授業がうまくいかないなぁ

うまくクラスマネジメントしたいなぁ

と悩むこともあるでしょう。
かく言う私も日本語教師になって一年は
色々と思い悩みました。
先輩達にアドバイスをいただいても、うまくいかなかったとき、
学生たちに本当に申し訳なく思いました。
もう一度やり直したい授業がたくさんあります。
焦れば焦るほどドツボにハマって抜け出せなくなったこともあります。
今思えば、こうすればよかったと思うことを3つ紹介します。
なんだかうまくいかないとお考えの方にお役に立てればと思います

1 学習者に興味を持つ

日本語教師デビュー当時は教案通り進めることで頭がいっぱいでした。
次にこれをして、次にこれをして、
まとめの時間はえーっと。。。
とやっているうちに、
あれ、結局何が伝えられたっけ?
と気づかないうちに授業が終わってしまうこともありました。
この失敗の原因は、自分が話すことを考えるあまり、
学習者のことを理解しないで授業を進めていたからです。
どんな導入が学習者にとってわかりやすいか
どんな例文がうけるのか、
そもそも学習者に興味を持たなければ学習者に合った授業を展開できないでしょう。
準備段階では、教案を書くと思いますが、
授業が始まったら、学習者の一つ一つの言動に注目してみましょう。
そうすると何かヒントが見えてくるはずです。
複数の先生でそのクラスを担当している場合は難しいですが、1つぐらい
教えるべき項目が抜けててもいいじゃないですか。

2 説明ではなく、例示する

何か活動させたいときに、説明すると伝わらないことがあります。
そんな時は例示をするようにしていました。
例えば、ロールプレイをさせたい時、こんなカードを準備したとします。
A あなたは先生です。学生が遅刻してきたのでその理由を聞いてください。
B あなたは学生です。クラスに遅刻しました。遅刻した理由を先生に伝えて、謝ってください。
このようなロールカード用意し、ロールプレイさせるときにどのような指示を与えますか。少し考えてみてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私なら以下のように指示を出します。
今からロールプレイをします。Aは先生です。Bは学生です。
【二人の学生にカードをくばり】
〇〇さん、Aのカードを読んでください。〇〇さん、Bのカードを読んでください。
では今から私が先生をします。〇〇さんは学生をしてください。その時どうして遅刻したかも言ってください。
どうしたんですか。もう9時5分ですよ。
と言って、自分は先生のモデルをし、学生のモデルをさせます。
次に、学生に先生のモデルをさせ、こちらは学生のモデルをします。
最後に、先生と学生のモデルをさせてできているかどうか確認した上で、
練習させます。
もちろん使って欲しい語彙や、文型があればここで説明しますが、できるだけ無駄な説明を省き、具体的に何をすればいいかが伝わるように例示することを意識していました。
学生に説明が伝わらない時は説明ではなく例示することを意識してみていかがでしょうか。

3 新出語彙を制限する

初級クラスの場合は、新出語彙が多いのはある程度仕方ありません。
しかし、可能であれば、新出語彙は減らした方がいいと考えています。
以前、時事作文のクラスを担当したことがありました。
あるテーマについて、硬めの文を記述することができるというのが目標でした。
その時どうもうまくいかないという感覚がありました。原因をたどっていくと、新出語彙が多すぎることがわかりました。
テーマは面白くても、導入でつまずいている学習者が多かったです。
本質的ではない部分なのに、
語彙に気をとられてしまう学習者が一定数いることを覚えておいていきましょう。
私たちもそうですよね。
新しい言葉が多い英語の授業は負荷がかかりますよね。
だからこそ導入の記事を学習者のレベルに合わせてリライトするなど負荷を減らすことも時には必要です。
中級レベル以上のクラスを担当する先生方はぜひ意識したいポイントです
以上、授業がうまくいかない時のチェックポイント3選を紹介しました。
すぐに上手にいかなくても
コツコツ積み重ねが大切です。
焦らず着実にスキルアップしましょう♪

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