日本語学校から転職して、営業マンをしているchailandです。
プライベートオンラインレッスンは継続中です。
私の簡単な経歴は以下の通りです。
2014-2017 タイの大学で日本語教師
2017-2022.4 国内専任講師
2022年5月からは営業職にチャレンジ
今日は「日本語教師と外国語」という答えのないテーマです。

日本語教師はよく英語ができないといけないんですか?
英語が話せないといけないんですか?
と聞かれることがあります。
日本語教師は直接法(媒介言語を使わず目標言語を教える)で教えることが多いので、
日本語を教えるスキルさえあれば、必ずしも外国語ができる必要はありません。
ただ、私は、日本語教師こそ、外国語が堪能であるべきだと考えています。
その理由を二つシェアします。
一番の理由は、学習者の立場になれるからです。
みなさんも英語の勉強でつまずいたことはありませんか?
私も大学に入学するまで、全く英語が話せませんでした。
留学生と話した時に、彼らは言葉がどんどん出てくるのに対し、
私はぐうの音も出なかったので、悔しかったのを覚えています。

外国語学習の挫折経験が日本語を外国語として教える時に生きてくるんですね!
学習者の「わからない」「できない」という気持ちに寄り添うからこそ、
段階を追って、指導できるようになります。
「できること」の前提を下げて、指導ができると
とても丁寧な授業になると思います。
二つ目に異文化理解です。
言語と文化は密接な関係があるので、
その言語を学べば学ぶほど、異文化に触れることができます。
教室運営をしていると、こちらが思ってもみなかった要求をしてくる学習者もいます。
それは、彼らの国の文化では、「当然」のことですが、
日本ではない考え方だったりすることもあります。
外国語を勉強したことがあったり、海外に住んだことがある日本語教師なら、
そんなことがあってもうまく受け入れることができます。
時々、納得ができないこともありますが笑
日本語学校の中では、媒介言語の使用を禁じているところもあります。
私も概ね賛成で、教室内では極力、わかりやすい日本語で日本語を指導するべきだと思います。
ただ、それができない時は、
積極的に媒介語を使ってでも理解してもらわないといけないケースもあります。
そこは臨機応変に対応してもいいと思っています。
また、休み時間に日本語で質問できないことは媒介言語を使って
質問を受け付けていました。
私の場合は、英語とタイ語でした。
極力、媒介言語=英語として、全体でシェアし過ぎないように気をつけていました。
※これでクレームになったケース多くみてきました。
以上、日本語教師が外国語を学ぶ理由をまとめました。
学習者にとっては「外国語」の教師なので、
自身も外国語を学ぶメリットは大いにあるのではないかと思います。
去年、初めてTOEIC800点越え、
タイ語検定3級をとったので、さらに上を目指し、
日本語教育の現場に役立てたいです。
コツコツ頑張りましょう〜
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