【日本語教師】学習者に伝わるティーチャートーク

日本語教育
今回はこれからはじめて教壇に立つ方向けの記事です。
たいていの日本語教師は、
教案を作って、パワーポイントを作って、いざ授業!!
あとは当たってくだけろ!
砕けてはいけませんが、そう意気込んで授業に臨むことでしょう。
でも、実際授業をやってみたら、
思ったより学生に伝わらなかったということもあります。

導入がまずかったかな?

例文が悪かったのかな?

教案を練っていたのにどうしてだろう?

そんな時は、一度授業中の話し方、
つまりティーチャートークを疑ってみてください。
自分の授業を録音してみれば、
気づくことが多いと思います。
でも、実際は
そんなこと恥ずかしくてできないよ!
という方が大変だと思います。
では、どうすれば学習者がわかる話し方ができるのでしょうか。
この記事を読めば、ティーチャートークで意識すべきポイントが分かります。
結論としては、
①話すスピード
②語彙
③一文の長さ
以上3点です。
順番に解説します。

①話すスピード

私たちは意識していないとつい日本人の友達と話しているような話し方をしてしまいます。

特に、緊張していると話すスピードが上がってしまいますよね。

ただでさえ、私のような関西人は話すスピードが早いです笑

私たちが思っている以上に、

初級の学習者にとっては聞き取りが大変です。

だからこそ

ゆっくり、はっきりと話したいものです。

慣れるまでは、助詞のあとで区切るようにしたらいいでしょう。

例えば、

【私は日本人です。】

という文なら、

【私は/日本人です。】

というようなイメージです。

【私】、【日本人】をはっきりと話しましょう。

 

②語彙

ここからはさらに踏み込んだ内容です。

語彙のコントールについてです。

基本的に、学習者が習っている語彙で授業を進める必要があります。

つまり、学習者がどこまで習っているか、しっかりと把握している必要があります。

慣れてきたら、学習者がどこまで習っているかなど、

教科書と課の番号だけ聞いたら頭に入っていますが、

慣れないうちはそうはいきません。

どこまでが既習か把握しておきましょう。

絶対に未習語彙を使ってはいけないというわけではありませんが、

既習語彙、既習文型だけで授業を進めたほうが混乱を招かなくて済みます。

例えば、

まだ【てください】の文型を習ってもいないのに、

【教科書を開けてください】と言っても、伝わりません。

きちんと導入してその文型を理解させてから、

使ったほうがより効果的です。

まずはどこまでが既習文型か把握するところから始めましょう。

 

③一文の長さ

日本語は後ろに重きを置く言語です。

例えば、

「昨日妻と行ったレストランは料理も店員さんのサービスも良かったので、きっと人気があるはずだ。」

という文があるとします。

ことで、一番言いたいことは

レストランは人気があるはずだ」ということです。

そこに修飾語や理由説明が付属していて、長くなっています。

どこからどこまでが主語なのか、要は何が言いたいのか、

これは外国人にとってはとても理解しにくい点です。

 

意識しないで喋っていると、どうしても先で見た例のような話し方になってしまいます。

一文を意識的に短く切って、以下のようにすると伝わりやすいでしょう。

 

昨日妻とレストランへ行きました。

料理も店員さんのサービスも良かったです。

そのレストランはきっと人気があるはずです。」

急にわかりやすくなったと思いませんか?

以上、ティーチャートークでは、

話すスピード、語彙、一文の長さに

気をつけてください。

ここを意識するだけで学習者に伝わる話し方に大変身するでしょう。

いずれはティーチャートークは卒業すべきですが、

詳細はまた別の記事で解説します。

読んでくださってありがとうございました。

【イベント情報】

OUCHI de Internationalという外国人と日本人が集まるオンラインイベントを主催しています。

詳細はこちら日付のリンクから↓

OUCHI de International (@ouchi_de_international) • Instagram photos and videos
57 Followers, 84 Following, 72 Posts – See Instagram photos and videos from OUCHI de International (@ouchi_de_international)

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました