みなさん、こんにちは。
日本語教師こそよきファシリテーターたれ
というテーマです。
今は目の前の授業で頭がいっぱいだけど、
長い目で、将来の日本語教師像を描くためのきっかけとなる記事になれば幸いです。
「いい先生」とは?
日本語教師になってずっと追いかけていたテーマです。
それはいい先生ってなんだろうということです。
わかる授業をする先生?
面白い授業をする先生?
人として尊敬できる先生?
いろいろなよき先生像が頭に浮かんできました。
いい先生ってなんだろうって考えた時に、授業の中だけでいうと、
学生たちの持っている素質、個性を大事にしつつ、豊かに日本語でコミュニケーションができるようにすることだと思いました。
日本語を教える知識とファシリテーション力は両輪。
日本語の知識は日本語教育学科の学部卒レベルだったので、現場の質問に揉まれて鍛えられました。
7年日本語教師をやっていますが、
それでも毎年毎年、答えられない質問が飛んできます。
自分がうまく答えられなかったところは、他の先生に聞いたり、本を読んだりして、新しい知識をインプットしてきました。
面白いことにこれだけでは、いい授業はできません。
知識だけあっても乗り越えられない場面に出くわします。
それは授業は生き物だからです。
明石家さんまさんのような場回しする力、役者としての一面も大事です。ぼくは自分でファシリテーション力と呼んでいます。
どんなにいい内容を提供しても、
場の空気を操り、そこにいる人を満足させなければ上手くいきません。
日本語学校では最低半年に一回、クラスが変わります。
その度に、こちらもファシリテーション力を付けなければいけません。
ファシリテーション力を高めるために僕が徹底していることは、
聞き役に回ることです。
休み時間でも、授業中でも、
とにかく学生が何かいいたそうにしていたら拾うようにしています。
授業中の場合、全体の空気を読んで、誰かが手をあげていても、
一旦は無視して授業を進める先生もいます。
私はできるだけ拾いに行きます。
いつでも拾ってくれるという安心感を与えると、
大事な時は「ごめん!ちょっと後で答えるからね」と言えるようになります。
とにかく信頼関係を築くことが大事だと感じています。
聞き役に回るということは、スポットライトは話し手である学生に当たります。
人前に出ているので、先生にスポットライトが当たっているとは考えません。
あくまでもみんなの前に出ているけど、
それは全体を見やすくするためだと考えています。
今日の記事は正解がないように感じますが、
いい先生の条件を考えるいい機会になれば幸いです。
私も模索し続けます。
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